あんぱん|何のために生まれて、何をして生きるのか?

今年のNHK朝ドラ『あんぱん』観てますか?
私はなかなか朝ドラを続けて観られないのですが、今回は楽しみにしてます。

小さな子どもたちのアイドル、アンパンマンのやなせたかしさんの奥様がモデル、元気いっぱいエネルギーの塊のような『はちきん』のぶちゃん(今田美桜さん)と、近所に住むやなせさんがモデルの繊細でやさしく『絵が上手な』崇くん(北村匠海さん)の物語。

目次

切ないスタートとその後の成長

時代は昭和のはじめ、物語のスタートはかなり切なかった。
幼少期、大切な家族を失う二人の姿に、子どもが心身健やかののびやかに育つには、温かく育んでくれる家族や環境が何より大事だと改めて痛感。

脚本だからか、実際のやなせさん人生そのものだったのか、人生の道のりは山あり谷あり。谷がいっぱいです。

ヒロインののぶちゃんは、男勝りといわれるようなエネルギーいっぱい女の子。
朝ドラのヒロインはみなやる気があり時代を切り拓いていくような有能な人ばかりですが、のぶちゃんも男女平等でない時代はどんなにか窮屈だったでしょう。

でも二人には、ちゃんと味方がいたし、いつも二人は友だちとして支えあっていた。

小さな子ども時代、思春期の世界はまだまだ狭いですから、他人と比べたり、嫉妬したり、小さな躓きに絶望を感じる様子も描かれています。
でも、その思い通りにならない一つ一つが大切な成長の過程ですよね!

アンパンマンのメッセージがちりばめられている

時代は昭和10年、のびやかに成長をしたのぶちゃんと、繊細な青年崇くん。
進路を考える時期にアンパンマンのテーマ曲の一節が、たかしの伯父さん(竹野内豊さん)の口から「何のために生まれて、何をしながら生きるのがか」と何度も問われる(詳しくはNHK動画で↓)

https://www.youtube.com/watch?v=3too72PVeOM

一度戻ってきた母(松嶋菜々子さん)に受験の失敗を責められ、再び去られた失意の崇に、伯父さんがかけたことばも印象的でした。
「泣いても笑おても 日はまた昇る」
「絶望のとなりにや 希望じゃ」
なんて温かいことばでしょう。

悲しみ、失意の中にある崇くんにはすぐには分からないでしょうが、温かく包んでくれる伯父さんに私は感動😿
そうです。人生は、ピンチの後にチャンスあり!

物語の背景

やさしいアンパンマンの物語が生まれる背景には、やなせさんの人生経験がつめられているのでしょう。
幼少期からのうれしい気持ち、喜び、悲しみ、くやしさ、葛藤、絶望、苦労、困難、そして悲惨な戦争経験も含まれている。
本当に人生の様々な経験が凝縮され、大切なことを伝える物語が生まれたのでしょうね。

アンパンは新たな展開へ

今週の『アンパン』は、新たな道に踏み出す第一歩。

「お国のために」と戦争の足音が聞こえるような時代。
厳格に管理され、上下関係のガチガチの女子師範学校の洗礼を受けたのぶちゃんの奮闘がこれから始まるのかな。

繊細な崇くんは、浪人生。
医師になってほしいと伯母さんに期待を寄せられ困惑し、弟千尋くんに自分の気持ちををようやく吐露、絞り出した! 
いいぞー!がんばれ崇くん。

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人はそれぞれ育つ環境、価値観も違いますが、みんなそれぞれ必死に、一生懸命生きている。

アンパンマンの物語も、朝ドラ『アンパン』の脚本も、今日を生きる私たちへの人生の応援歌だと感じます。

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これからの展開が楽しみです。
前向きに人生を歩いていくには、家族はもちろん、温かい知人友人出会い育まれ、支えあえることが大切と毎日ドラマを見て感じています。

俳優陣は、主役二人に弟をはじめベテラン勢もそれぞれいい味を出していますね。
あたたかくひょうひょうとしたパン焼きのヤムおじさん(阿部貞夫さん)が気に入っています。
『ヤムラ』おじさんはジャムおじさんからつけたのかな?

俳優陣、およびドラマ制作スタッフの皆さま、体に気をつけてどうぞ頑張って下さい!


以上、お読みいただきありがとうございました。

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