一周忌|新緑の中お墓参り

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お墓参り

昨日は義父の一周忌
朝お墓参りに行きました。

お天気の良い朝、丁寧に手入れのされている霊園は新緑がまぶしく、ケヤキの新緑が美しかった。

霊園内でお花を購入。
お花と水を供え、懐かしいお義父さんを思い出しながら手を合わせる。

どうぞ天国で安らかに。
お義母さんやお義姉さん家族、夫を見守って下さいね。

義父の思い出

義父はお若い頃は仕事でお忙しい人で、家では無口だったと聞いてましたが、私が知っているのは、お話好きで、大らかで、よく笑う温かな方でした。
それほど交流はありませんでしたが、お会いするといつも温かく迎えて下さった。夫曰く、私をもてなしてくれているとのことでした。

義父は愛媛の出身でしたが、徳島で仕事をしていたため
阿波踊りへの思いは熱かった。
桟敷席で観た阿波踊りの熱気はすごかった。
阿波踊り会館で観たセンバツ阿波踊りは圧巻、芸術でした。

阿波尾鶏(徳島県の地鶏)への思いも強く、
徳島駅近くの美味しいお店にも連れて行ってもらった。

観光にも、あちこち連れて行ってもらいました。
徳島の観光名所はたぶんほぼ踏破。

愛媛のご実家へご一緒したこともありました。

香川が近いので美味しいうどん巡りもしました。
中でも山田屋のうどんが美味しかった!
以来、山田屋のうどんを見かけると買ってしまう。

20数年前、義父のすすめで夫とドライブした祖谷のかずら橋は人が多くて驚いた。
道中はガラガラだったけれど、かずら橋は秘境とは思えないほど混雑。
その数年後に義父に連れて行ってもらった四国村のかずら橋の方が貸し切り状態で良かったくらいだ笑

お話上手

義父は博識で、いろいろなお話を伺いました。
話が分かりやすく、とても面白かった。
私の父と全く違うタイプ。
視野が広く俯瞰的に物事をとらえている義父にはたくさんのことを教えていただきました。

離婚調停のボランティアをされていた時期もあった。

関東に出てこられてからは、地元を歩くグループに参加し、移り住んだ街の歴史を楽しんでいらっしゃった。
いつも楽しいお話だった。

将棋がお好きで、アマ3段とか。
認知症が進んでも、地区センターの将棋サークルの対戦を見にいらしていたときいていました。

私の心を軽くしてくれたことば

私には、特に忘れられないことが一つあります。
20年くらい前、異動先の人間関係で疲弊していた時期、お義父さんにかけていただいたことば。

どんな組織でも、
どんなに優秀な人たちを集めても、
組織は2:6:2の比率になる。
2割はその組織で貢献できる人たち
6割は普通の人たち
残りの2割は貢献できない人たち。

それは、どんな組織でもそうなると言われる。
だから、あまり悩みなさんな

こんな風に話をして下さる義父に深く尊敬の念を抱きました。

私は、相談業務の仕事はどうしてもストレスがあるので、せめてスタッフ同士は気持ちよく仕事ができる良い関係でいたいとずっと心がけていました。だから、年数を経るごとに働きやすくなっていた。

ところが、異動先で、三人しかいない同職種の他の二人の関係がすごく悪くなっていったのです。えー、どうして⁉と思うほど。

私も日々の仕事でいっぱいいっぱい、その時期は家庭も大変だったので、私には全く余裕がなく、職場で同僚二人の間を調整するので気持ちはヘトヘト。

支えてくれる他職種の友人たちもいましたが、いくら私が悩んでも、どうにかしようとしてもどうにもならないことがある、仕方がないと気持ちを切り替える方法を教えていただいた。

今振り返ると、『どうにもならないこと』が重なり、そのような学びの時期だったと思うのですが、渦中の私は今まで経験したことのない大変さに振り回されていた。
気持ちがすり減るってこういうことかという毎日。
そういう考え方もあるのか、新しい道を示していただいたように感じ、「仕方ないのか」と少しだけ気持ちが少し楽になったのです。

そして、私は普通の6割入りを目指そうと思ったのでした。

* * * * * 

後々になると、義父のことばの意味、重みを改めて感じることがでてきました。
一人一人はそれぞれ頑張っていても、集団となると組み合わせにより合う合わないがあること、どうしても難しいことがあるとだんだん分かるようになりました。

リウマチになって、朝活で枡野俊明さんの本を読んでいた時期があります。「どうにもならないことに心を注がない」ということばを知った時には「ああ、随分どうにもならないことに心を注いできていたな…』『消耗していたな』と振り返ったのと共に、義父のことばを思い出したのでした。

* * * * * 

好奇心が強く、社交的で大らかでやさしい義父に出会えたことに、今も感謝でいっぱいです。

夫の大らかでやさしいところは義父によく似ています。
そんな義父を偲ぶ一日でした。


お読みいただきありがとうございました。

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